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爆弾低気圧とは?基準は?台風やハリーケーンとの違いは?? [気象]

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最近よく聞くようになった爆弾低気圧。
いったいどんなものを言うのか、気になったので調べてみました。



■爆弾低気圧とは

爆弾低気圧とは、急速に発達する低気圧のことです。

1980年にMITの気象学者・フレデリック・サンダースに
よって提唱されました。



低気圧には、熱帯低気圧と温帯低気圧の2種類があります。

熱帯低気圧は熱帯域で発生する低気圧の事で、
台風、ハリケーンなどと呼ばれます。



温帯低気圧は熱帯域以外で発生する低気圧ですが、
その中でも短時間に急激に発達する低気圧があります。

これが爆発低気圧です。

低気圧とは文字通り、周囲より気圧の低い部分を言います。

中心気圧が”24時間に24ヘクトパスカル以上下がる”温帯低気圧が
爆発低気圧と呼ばれ、周囲に強風、大雨、大雪などの被害を発生させます。



■台風との違い

台風は「熱帯低気圧」が発達したもので、中心付近の 最大風速が17.2m/s以上のものをさします。

熱帯低気圧は熱い空気の塊なので、暖かい南海上で発生し、発達します。


一方、爆弾低気圧は「温帯低気圧」が発達したものです。
暖かい空気と冷たい空気の温度(気温)の差によって生じます。

こちらは暖気と寒気の関係から発達するため、陸上でも海上でも 発達することができます。


まとめると、「台風」は暖気からのみ発生するものに対し、「爆弾低気圧」は暖気と寒気から発生するのです。


日本の気象庁では、”爆発”という単語が適切では無いとして、
「急速に発達する低気圧」と表現しています。


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ニュースやワイドショーで特集されることの多い台風や
爆弾低気圧ですが、それらの違いはどのようにして
決まっているのでしょうか?


まず、台風は赤道以北から時間をかけて熱帯低気圧が発達し、
冷たい空気と暖かい空気が触れ合うことで起こる上昇気流の
エネルギーを利用して大きくなるのが他の低気圧との違いです。


また、場所と数値でいうと「東経180度よりも西側の北太平洋上に ある低気圧の中心付近の最大瞬間風速17.2m/S以上の熱帯低気圧」を
台風と気象庁は定義しています。




次に爆弾低気圧ですが、こちらは急速に低気圧が発達して半日のうちに
中心気圧が急激に低下するものを指します。

ニュースなどでは分かりやすいように「急速に発達した低気圧」とも
言われています。


また、分類上は温帯低気圧なので中心の風速に関する
決まりがないですし、赤道付近にかかわらず陸上や
海上などいろいろなところで発生するのが特徴です。



ちなみに、アメリカなどでよく起こる「ハリケーン」と日本の台風との違いは
東経180度よりも東側の北太平洋及び北大西洋にある風速33m/s以上の熱帯低気圧
をハリケーンと呼んでおり「規模の大きい熱帯低気圧の発生する場所の違い」
によって呼び方が変化するということです。


また、これら台風の名称などは日本国内の場合は気象庁が定義し、
ハリケーンならば米国海洋大気局国立ハリケーンセンターが決定しています。






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